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環濠都市・平野 その1

問:大阪市にある24の区のうち、人口が最大の区はどこでしょう?

そう聞かれてパっと答えが出る人はかなりの大阪通。

大阪駅のある北区や、ミナミの中心であるなんばがある浪速区、最近ホットなあべのハルカス擁する天王寺区、といったメジャーどころはいつも人で賑わっているけれど

実際に住んでいる人はそれほど多くないんですね。

答えは平野区。

大阪市民以外からは「どこやねん?それ?」っとツッコミを受けそうな知名度の場所ですが、市内南東部にある地域でございます。

約20万人が暮らしていて、人口だけで見ると鳥取市や松江市よりも多いんですね。

今でこそすっかり住宅密集地域になったうえに大きな商業施設やメジャーな観光施設もないので、家族や友達が住んでないとおよそ訪れる事が少ない場所ではないかと思います。

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平野中央本通り商店街

そんな平野ですが、実はかつては堺市と並ぶほどの商業都市で、町の周りにぐるりと濠を巡らして自衛をしていた環濠自治都市という特異な歴史を持っています。

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かつての平野郷のようす

今でも平野を歩くとそこかしこに環濠都市とその繁栄ぶりの名残を垣間見る事ができ、昔の日本の町割りを肌で感じる事ができる貴重な場所となっているのです。

そんな訳で今回は知られざる自治都市、平野の町を散歩してみました。

かつて、濠を渡って町に入る道にはそれぞれ門が作られており、その門を閉じる事で平野の町全体が周囲から隔離されるような仕組みになっていたんですね。今では濠のほとんどは埋め立てられ、門も取り払われているけれど、門の傍らにあったお地蔵様はそのままの場所に鎮座しておられました。

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国道の片隅にたたずむ地蔵尊。ここがかつての村への入り口。

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そしてこの辺りは大阪市中心部からやや外れた場所にあった事から第二次世界大戦で空襲を免れ、その為町のあちこちで古い住宅を目にすることができます。

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集落内にある老舗の和菓子屋の看板にはさらりと「創業寛永」とか書いてあるけど、

寛永年間といったら3代将軍徳川家光の時代で西暦1624~1645年にあたる。

もうちょっとしたらぼちぼち創業400年にもなるとんでもない老舗だったりする。

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入ってみてそのスケール感に圧倒された大念仏寺は、創建1127年の日本最初の念仏道場で、しかも大阪府で最大の木造建築物なんだとか。そりゃデカいわ。

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現在の建物は昭和13年に建てられたもの。

平野環濠集落の中心的神社である杭全(くまた)神社に至っては創建は862年とされ、

境内には樹齢千年を超えるといわれる巨大な楠が鎮座しておりました。

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今まで見た楠で明らかに一番デカい。

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とにかく平野には古いものが当たり前のように残っている。

なんなら商店街に入っても唐突にこんな感じになるのである。

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大阪市内で最も古い新聞販売店もここにある

天王寺駅から奈良方面にわずかに5分、たったの160円で来れてしまう割に、それほど訪れる人も多くないので、かなり価値の高い歴史遺産をのんびり堪能できる所が平野の魅力だろう。江戸時代ごろの建物から昭和の雰囲気まで、戦争で失われなかった日本の町の風景がそこかしこに拡がっているのだ。

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さらに毎月第4日曜日には「平野町ぐるみ博物館」と題して普段は公開されていない街中の古い建物内に入れたりするのでさらにねらい目である。

そんな歴史遺産たっぷりの平野郷だが、この商店街の中から「地獄」に行けるというちょっとシュールかつユニークな場所でもあるのだ。知っている人は知っている、

「平野の地獄参り」について次回は触れてみます。

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