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野田の藤

大阪では桜のシーズンも終わり、すっかり新緑の季節となりましたね。

3月の梅、4月の桜と続いた花見の後、多くの人が次に思い浮かべる花見シーズンと言えば6月のアジサイ辺りではないでしょうか。

でも、ここ大阪ではその前に、もう一つ見逃してはもったいない花があるんですね。

それが「野田藤」。

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大阪市福島区野田を中心とする地域が名所として知られていた事から「野田藤」の名称で呼ばれており、かつては「吉野の桜に、野田の藤」と謳われるほど全国的に知名度のある大阪の花の名所だったんですね。

明治以降の近代化に伴ってほぼ壊滅状態にあった野田藤ですが、最近になって地元の方々を中心に古木の種子を使った再生活動が行われており、福島区内に藤の名所が復活しつつあるんですね。

そんな訳で、藤の花が満開を迎えたこの週末にふらりと野田藤を求めて出かけてみました。阪神電車の野田駅を出ると、早速駅前で藤棚が迎えてくれました。

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木によって個体差があるらしく、花の色の薄いものと濃いものがあって2色のコントラストがより華やかさを増していました。

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見上げると紫色のシャワーが降り注いでくるような、迫力のある光景が拡がります。

まだ冬の寒さが残る中、もうすぐ春ですよ、とささやかに咲く小ぶりの梅、

ようやく春本番を迎えましたよ、と華やかに咲き誇る薄ピンクの桜、

そして力強い春の日差しをたっぷり浴びて濃い紫色に咲き誇る藤の花は、もうすぐそこに夏が迫ってきている事を知らせているようにも感じられますね。

阪神野田駅から南に10分ほど歩くと、「野田藤発祥の地」ともされる春日神社に到着します。

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「藤の宮」ともよばれたこの神社の境内には戦前まで藤棚があり、かつての藤の名所としての名残を見る事ができたのだそうな。

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そして当時から一般的な名称として使われていた「野田藤」という名称を標準和名として定着させた植物学者の牧野富太郎博士も、調査の為にこの春日神社の藤棚を訪れており、その事からこの神社が「野田藤発祥の地」と呼ばれているようなのだが、当然ながら藤自体は日本各地に自生しているので、厳密にいうとこの神社から「野田藤」が生まれた訳ではないようだ。

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その藤棚も空襲で焼けてしまい、戦後の一時期はその存在すら忘れ去られかけていたのだが、1970年代に入ってから地元の方々の尽力ですこしずつ調査・増殖が行われ、ようやく今のように「のだふじ祭」なんかが開催できるくらいまでになったという事のよう。

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ちなみにこの「藤」という植物は日本の固有種なんだとか。英語ではWisteriaというんですが、Japanese Wisteriaという呼び方もあるみたいですね。

マメ科のツル植物で、木や柱に巻き付いて成長を続け、長いものでは30m近くまで成長する事もあるんだとか。なんで、沢山の藤の花が垂れ下がっている藤棚も実はたった1本の木から伸びた枝だったりするんですね。

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真ん中の細い渦巻いてるのが藤の木。

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こちらは後ろの木に巻き付いて上に伸びたバージョン。

後ろの木の花にも見えるが実は手前の渦巻いた藤の木が本体。

そんな野田藤は福島区の区の花にも指定されていて、ほっとんど見過ごされていると思いますが何気に福島区の住所表記だけ他の区の物と違って藤色なんですよね。

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しかもちゃんと下の方に野田藤のデザインがされているというね。

毎年見ごろは4月の下旬ごろ。桜が散った頃に大阪に来る際には、ぜひ「野田藤」もお見逃しなく!!

 

 

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